激突

兵庫県議会、伊丹空港存続を決議…「廃港」の大阪に先手
兵庫県議会(定数92、欠員3)は23日、定例県議会最終日の本会議で、大阪(伊丹)空港の存続と、関西、神戸を含めた関西3空港の有効活用を求める決議案を賛成多数で可決した。「廃港決議案」を24日に可決する見通しの大阪府議会に対抗、存廃で対立する兵庫、大阪両府県の知事を両府県議会がそれぞれ“援護射撃”する構図となり、国土交通省成長戦略会議が6月に示す予定の3空港抜本改善策にも影響を与えそうだ。
決議では、関空支援のため、伊丹の国内長距離便が制限されるなどし、関西全体の航空需要の縮小を招いたと指摘。伊丹を「関西の浮揚に欠かせない貴重な社会資本」と位置付けたうえ、国に関空の財務構造の改善を求める一方、伊丹は国内長距離便の運用制限の廃止や近距離国際便の就航を提案している。
今回の決議に、大阪府橋下徹知事は23日、府庁で報道陣に、「今までと何の変化もなく、意味がない。どういう形で存続させていくのか、具体的なプランを出さないと」と批判した。大阪府議会が24日に可決する見通しの「伊丹廃港」決議案について、「徹底して議論し、苦しんで苦しんで出していくのが廃港決議だ」と意義を強調した。
一方、井戸敏三知事は議会閉会後、「議会の強い意志表示だ。何の根拠もない廃止論はやめ、(廃止を唱える人には)県民の意見を受け止めてほしい。説明を果たせていないのは橋下知事のほうだ」と話した。
(読売新聞 - 2010年3月23日)

大阪府議会が伊丹空港廃港を決議 大阪、兵庫で相反
関西国際、大阪(伊丹)、神戸の関西3空港問題で、大阪府議会は24日、「中長期的に(伊丹空港の)廃港を考える」などとする決議案を自民、公明の両会派などの賛成多数で可決。採決では自民や民主など主要会派から離反者がでた。決議に法的拘束力はないが、府としての意思表示を示すもので、伊丹廃港を主要テーマに掲げ、4月の新党発足を準備する橋下徹知事にとって、弾みがついた格好だ。
伊丹空港をめぐっては、橋下知事と対立する井戸敏三知事と歩調を合わせた兵庫県議会が23日に賛成で伊丹空港の存続を求める決議を可決しており、大阪と兵庫で相反する決議が可決する異例の展開となった。
この日、大阪府議会が可決したのは「関西国際空港のハブ化の実現を求める決議」。まずは伊丹・関空の経営を一体化し、伊丹の収益を関空に投入。鉄道アクセスの改善などを行ったうえで、中長期的に伊丹廃港を考えるとしている。
この日は伊丹存続を求める共産案や、伊丹の存廃に踏み込まず関空ハブ化を求めるという民主案なども提案されたが否決。可決された自民・公明案では、伊丹廃港に反発する府北部選出の自民府議らが離反したほか、民主会派からも退席する議員が出た。
橋下知事は「決議は大きなこと。あとは府議会の意思表示をどこまで政権がくんでくれるかだ。全く無視するのなら、地域主権は虚像になる」と話した。
産経新聞 - 3月24日22時31分)

まずは、神戸廃港してからでしょう。
兵庫県内に2つも空港があるんだから。