復活なるか

<全日本フィギュア>浅田真央、今季初めて満面の笑み  女子SP
今季初めて氷上で満面の笑みを浮かべた。5位に沈んだロシア杯から2カ月。浅田が復調を印象づける演技でSP首位に立った。
今季8度試みて、一度しか成功していないトリプルアクセル(3回転半)。冒頭に3回転半−2回転トーループを降りたが、3回転半は回転不足と判定された。だが、これまでは転倒やパンクが多かっただけに、本人も「一応跳ぶことができたので、(フリーに)つながると思う」と手応え十分。伸びやかな滑りを取り戻して70点近い高得点を挙げ、「練習通り落ち着いてできた」と満足そうだ。
GPシリーズの不振を受け、ロシア杯後はプログラムを修正した。3回転半は審判席の前で跳んでいたのを反対側に変更。小林れい子・JOC専任コーチングディレクターは「人間心理として目の前は回転不足を厳しく見る。跳ぶ方もプレッシャーになる」と理由を説明する。浅田も「入り方で激しい動きをなくし、落ち着いて入れるようにした」という。ストレートラインステップは45秒から38秒に短縮。スパイラルも姿勢変化の順序をやりやすいように変えた。難度を下げて負担を減らし、演技に余裕を生む狙いが奏功した。
「SPがキーと思っていた。ヤマ場を一つ乗り越えた」と浅田。出られなかったGPファイナルをテレビ観戦し、「試合が待ち遠しかった」という。1.28点差に4人がひしめく大接戦だが、大会4連覇と五輪初出場がはっきり視界に入った。
毎日新聞 - 12月26日20時41分)

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