新しい観光地・築地

築地市場>来場客休日3万3000人 上野動物園を超える
東京都が今年9月に初めて実施した築地市場(東京都中央区)の来場客調査で、観光などの目的で訪れた客の数が休日の1日で約3万3000人に達していたことが分かった。平日でも約1万3000人が来場し、上野動物園台東区)の1日平均入園者を超えた。都の担当者は「これほど多いとは思わなかった」と観光スポットとしての盛況ぶりに驚いている。
築地市場については、移転先に予定されている江東区豊洲の用地で土壌汚染が見つかり、移転への賛否を巡る議論が続いている。調査結果は築地市場の「集客力」を見せつけた数字ともいえるが、「現在の市場はこれほどの観光客を想定した構造になっておらず、老朽化も著しい。見学用スペースを整備した新市場への移転が必要だ」と都の担当者は強調する。一方で、移転に反対する市場関係者の間には「築地という場所にあるからこそ観光客が集まる」との声もあり、予想を超える人気が移転論議に微妙な影響を与えそうだ。
調査は、休日がシルバーウイーク期間中の9月21日、平日は9月29日のそれぞれ午前4時半〜午後2時に行った。観光や飲食などの目的で訪れた客は、21日が3万3138人、29日が1万3417人だった。都が運営する代表的な行楽施設である上野動物園は、パンダがいなくなったことなどから入園者が減少傾向で、08年度は約290万人。1日平均約9300人で、築地市場の来場客はこれを上回る計算になる。
外国人観光客は全体の7%程度。調査では休日は午前10〜11時、平日はマグロなどのセリが集中する午前5〜6時に来場客が最も多いことも判明した。また、休日の来場客の約3割はマイカーで訪れていた。休日の高速道路料金が1000円になったことが影響しているとみられ、担当者は「今後も観光客は増えるだろう」と話している。
築地市場に勤務する人は約1万4000人。ほかに鮮魚店青果店、飲食店の関係者らが1日平均2万5000人出入りする。観光客は一般客向けのPRを始めた03〜04年ごろから増え始めた。最近は「ルールを守らない見学者が業務の妨げになっている」との声が市場で広がり、卸売市場などへの立ち入り制限も設けられている。
毎日新聞 - 11月26日15時1分)

オリンピックもなくなったことだし、豊洲移転はあきらめてはどうか・・・