「番長」らしい決断

三浦残留!ファンの熱い声で最終決断…30日会見で正式表明
横浜からフリーエージェント(FA)宣言した三浦大輔投手(34)が、残留の意思を固めたことが28日、分かった。30日に記者会見を開いて、正式表明する。横浜残留か、阪神移籍かの二者択一に悩み抜いた三浦だが、最後はこれまで応援し続けてくれた横浜ファンの熱い思いが決め手となったようだ。横浜一筋で17年間プレーしてきた生え抜き右腕は、来季も“ハマの番長”としてマウンドに立つ。
悩み抜いた末にたどりついた答えは、来季も「ハマの番長」として投げ続けることだった。FA宣言から11日。注目を集めていた三浦の出した結論は横浜残留。関係者の話を総合すると、17日に宣言して以来、「気持ちは五分五分」と繰り返してきたが、23日に行われた横浜のファン感謝デーや自身のブログに寄せられたファンの声などが決断の決め手となったようだ。
両球団の誠意は痛いほど感じていた。だからこそ簡単に結論を出すことができなかった。この日は箱根で行われた横浜の選手会ゴルフに参加。「ほかの選手と堅苦しい話はなかった」といっても、疲労の色は隠せなかった。他球団の評価を聞いてみたい気持ちから、FA権の行使を決断。横浜残留か阪神移籍か。過熱するFA報道に「まだ何も決まっていないのに…」と困惑しながらも、両球団にこれ以上迷惑をかけないためにも今月中に答えを出すと決めていた。
残留を目指す横浜が3年総額10億円(推定)を用意すれば、阪神はそれを上回る3年総額11億円プラス4年目は三浦に選択権がある破格の条件を提示した。奈良出身の三浦にとって、阪神は地元・関西で優勝争いのできる人気球団。「(父親に)最初に連れていってもらったのは甲子園」という子供のころの思い出もあり、新たにチャレンジする舞台として魅力的だったのは事実だ。
それでも最後は“横浜愛”が勝った。23日のファン感謝デーでは、「いろんな人に声をかけていただいて、すごく心にくるものがあった」と大勢のファンにもみくちゃにされて思わず目頭が熱くなった。横浜との交渉の中で、優勝を目指すチームづくりへの球団の熱意も伝わった。98年に日本一に輝いたあの感動を、三浦はもう一度、横浜ファンとともに分かち合う道を選んだ。


◆三浦のFA宣言経過 ▽11月8日 横浜と横浜市内のホテルで残留交渉。すでに球団から3年総額10億円の提示を受けていたが、FA権行使を含め、態度を保留した。 ▽同17日 球団に申請書類を提出し、横浜市内の球団事務所でFA権行使を正式表明。 ▽同20日 横浜市内のホテルで阪神と初交渉。3年総額11億円、4年目は三浦が選択できるオプション付きの好条件を提示されたが「残留か移籍か五分五分」と態度保留。 ▽同22日 大阪市内のホテルで阪神と2度目の交渉。阪神・南球団社長が直接出馬も「五分五分です」と慎重。 ▽同23日 横浜のファン感謝デーに参加。残留を願う大勢のファンから声援を浴びた。 ▽同25日 横浜と約30分の最終交渉。佐々木球団社長、村上チーム運営部門統括が「優勝するために、欠くことのできない戦力」と最後のお願い。三浦も「後悔しないように決めたい」と今月中の決断を示唆。
(スポーツ報知 - 11月29日11時18分)

どちらに転んでも、悪いようにはならなかったような気がします。
ただ、彼が「ベイに残った」ということは、球団として「本気な何か」を見せたということ。
と、いうことは、2009年の横浜ベイスターズは、侮れないということ・・・