原因不明

目撃個体の8割に腫瘍 八丈島のアオウミガメ
国内有数のウミガメの生息地として知られる八丈島(東京都八丈町)の近海で、絶滅危惧種のアオウミガメに、ヒレや頭の付け根に腫瘍ができるフィブロパピロマという病気が広がっている。地元のダイバーによると、八丈島近海では最近約5年間で爆発的に広がり、現在では、目撃されるアオウミガメの8〜9割には腫瘍が見られるまでに広がっているという。しかし、これまでに詳しい実態調査は行われておらず、研究者らは危機感を強めている。
NPO法人(非営利特定法人)「日本ウミガメ協議会」(亀崎直樹会長)によると、フィブロパピロマは、ウイルスの感染によって起きるとされ、主にアオウミガメで見られる。1980年代から世界各地で報告されている。ウイルスの種類や感染経路など詳しいことはほとんどわかっていない。腫瘍は成長するとグレープフルーツ大になる。死亡原因と断定された例はないが、腫瘍のあるカメの動きが極端に鈍かったり衰弱していたりという報告や、大きな腫瘍のあるカメが死亡して岸に漂着したという報告もあるという。
同協議会の島田貴裕調査員(28)は「フィブロパピロマの感染例は本土ではほとんど報告されていませんが、八丈島では潜るたびに必ずと言っていいほど腫瘍のあるカメを見る。危機感を感じます」と話す。
地元で40年以上にわたってダイバーとして活躍してきた赤間憲夫さんは「最初に腫瘍のあるカメを見たのは20年上前だが、広がったのはこの5、6年。首の回り一面に腫瘍のあるようなひどいのは動きも鈍いし、近づいても逃げられない。死んで潮に流されているのも昨年は何度も見た」とまゆをひそめる。
八丈島近海では、小笠原諸島や南西諸島で孵化(ふか)した子ガメが泳ぎ着き、海藻や小魚などを食べて成長する。島の近海で数年かけて成長したカメは、再び生まれた場所へと繁殖に向かうため、今後は他の地域への感染の広がりも危惧される。
産経新聞 - 7月22日18時41分)

8割も・・・ってとこも気になりますが、どこから感染しているのかわからないのも・・・