政府の真意はなんなのさ

暫定税率 復活見越しGS腹探りあい 再び疑心暗鬼に
ガソリン税暫定税率が30日の衆院再可決で復活するのを見越し、各地のガソリンスタンド(GS)が再び疑心暗鬼に陥っている。値下げで右往左往してから1カ月。石油元売り各社は原油高騰分を上乗せした大幅値上げを予定しており、駆け込み需要は29日にもピークを迎えそうだ。しかし、小売りの現場では値上げを即断できないGSが多い。「いつから、いくら上げるのか」。他店への偵察や腹の探り合いが始まった。【林哲平、神澤龍二
28日午後、東京都荒川区でGSを経営する男性の携帯が鳴った。「お宅はいつ?」。近くの顔なじみのGS経営者だった。苦しい経営の愚痴の中に、探りの言葉が紛れ込む。
この店のレギュラーガソリンの在庫は1万リットル。暫定税率が消えた4月以降に入荷したため、少なくとも10日間は価格を据え置く予定だ。しかし、電話を切ったあと、値上げの前倒しもにおわせた。「談合だなんて言われると困るが、周りと合わせなくちゃいけないとこもあるからねえ」
一方、足立区内のGSは5月1日からレギュラー1リットル135円を158円に引き上げることを決め、常連客に理解を求めるチラシを配り始めた。暫定税率がかかったままの在庫を4月1日から値下げして売り、50万円の損失を出した。男性経営者(57)は「今も1リットル売って利益は1円あるかないか。とにかく差損を取り戻したい」と危機感を募らせる。
都内有数のGS乱立地帯、世田谷区の環8通り。「結局、5月1日の早朝、セルフ式の格安店の値段を参考にするしかない」。エネオス系列のGSの責任者(36)は悩ましげだ。現在、レギュラー1リットル126円で売るが、2キロ北の格安店は124円で売っている。
4月1日には痛い目にあった。税率の上乗せされた在庫が数日分残っていたため、当初「5日から値下げ」と告知した。しかし、1日午前0時から周辺3店が一斉値下げし、1日遅れで2日から追随。70万円の差損を計上し、高い店という印象も顧客に与えた。「本当は他店と値段をすりあわせたいのだけど……」。競合店の看板をチェックせざるを得ない毎日だ。
毎日新聞 - 4月29日9時47分)

一度下がっちゃったからなぁ・・・。