中田と聞いて、いまだに中田英寿と勘違いしてしまう

中田出直し「高校時代と同じ気持ちで」
“中田改造プロジェクト”が始動する。日本ハム首脳陣は22日、高校生ドラフト1巡目新人・中田翔内野手(18)=大阪桐蔭高=の打撃にメスを入れることを決めた。最近3試合で9打数無安打と不振の“怪物”も、帽子に『全力プレー』と書き込むなど気合十分。首脳陣の本格的指導開始で“怪物覚醒(かくせい)”へ全力を注ぐ。


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梨田監督が1つの決断を下した。「今日、打撃フォームについても、コーチからちょっとずつ言っていこうと(首脳陣の間で)話をした」。これまでは中田の打撃を放任していたが今後は、コーチ陣がアドバイスすることが決まったのだ。
指揮官を動かしたのは、中田の心境の変化だ。最近3試合は9打数無安打。覇気もなくなり、前日は韓国・SKの金監督から「打席で戦う姿勢が見られない」と酷評された。この屈辱の日々が“怪物”の反骨心をよみがえらせた。「全力が欠けていると思った。高校1年の時は他校の2、3年生の先輩と差を感じなかった。『オレよりスゴイヤツおるんか』と。あの時はガッツと勢いがあった」。この日の朝、中田は帽子のつばの裏に『全力プレー』と『野球人』という言葉を書き込んだ。「大阪桐蔭はレベルが高かったので、負けず嫌いの気持ちが出た。高校時代と同じ気持ちでやらないといけない。全力しかないと思った」と決意表明した。
思いは伝わった。課題の守備でも軽快な動きを見せ「急に目覚めるという感じかな。だいぶ落ち着いてきた」と梨田監督。このタイミングが効果的と-首脳陣は本格的な打撃指導を決めた。
課題は多い。平野打撃コーチは「体が突っ込んで上体だけで打っている。軸足でボールを押し出すように打たないと。構えを変えているが、直すところを間違っている」と現状を分析した。
だが希望も見えた。梨田監督は「(24日の楽天戦で)田中と中田は対戦させてやりたい」と“新旧怪物対決”実現を示唆。「目標は開幕スタメンと新人王」と中田。去年の新人王を粉砕し、“怪物伝説”の幕を開けられるか。
(デイリースポーツ - 02月23日 11:00)

案外大したことない気がするのは気のせい?