仕事はしてますよ(タイトルに意味なし)

機動戦士ガンダム>いまだ人気衰えず TVで新シリーズも
初放送から30年近くたって、なお高い人気を誇る「機動戦士ガンダム」。プラモデルの売れ行きは衰えず、テレビでは新シリーズの放送が始まった。何がそこまで引き付けるのか。
外壁一面に張られた太陽光パネル、音もなく開く銀色の扉。まるで宇宙ステーションのような空間で、青地に赤の肩章がついた制服姿の社員が忙しそうに歩いている。ガンダムのプラモデルを製造するバンダイホビーセンター(静岡市)では、社員の多くがガンダム仕様の制服を着用する。
ガンダムの世界観をそのまま工場のデザインに反映させた」という佐々木克彦同センター長の制服は、ガンダムの敵でジオン軍指揮官、シャアをイメージした真っ赤なジャンパー。カリスマ性のあるシャア仕様はセンター長だけに許されるというこだわりようだ。
バンダイによると、テレビ初放送(1979年4月〜80年1月)終了後の80年7月からガンダムのプラモデル、通称「ガンプラ」の販売を開始。累計出荷台数(今年3月現在)は約3億8240万個に上る。昨年12月、限定1000個で発売された高さ約1.5メートル、1体35万円のガンプラも瞬く間に完売となった。
人気は「ガンプラ」にとどまらない。01年6月には、専門誌「ガンダムエース」(角川書店)が創刊された。人気作家、福井晴敏さんが、SF小説「機動戦士ガンダムUC」を著したことも話題になった。昨年12月に発売された計7万円のDVDBOXは、約1カ月間で12万セットが売れた。10月からはシリーズ12作目となる「機動戦士ガンダムOO(ダブルオー)」(毎日放送系で毎週土曜日放送)がスタート。主人公のものまねをネタとする若井おさむさんら「ガンダム芸人」と呼ばれる芸能人たちがお茶の間向けにうんちくを披露する現象もおきた。


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ガンダムの舞台は、人口が飽和状態となった地球から、人類が宇宙空間に浮かぶ人工都市へ移り住むようになった未来。宇宙空間都市のひとつ「ジオン公国」が地球連邦からの独立を宣言し、戦いが始まる。大型ロボット兵器「ザク」を量産し地球連邦を破壊していくジオン軍に対抗し、地球連邦軍が作った全高18メートル、重量43.4トンのロボットがガンダム。15歳の主人公、アムロガンダムを操って戦いながら、愛する女性や戦友の死、上官との対立を通じ、苦悩し傷つきながら一人前の男へと成長していく。
メディア文化に詳しい法政大の稲増龍夫教授は「勧善懲悪的に終わらず、敵味方がそれぞれの立場で戦い、悩む複合的な視点で描かれた人間ドラマ。絶対的な価値観が薄れてきた今の時代を象徴する展開が受けているのでは」と特徴づける。
81、82年にはテレビシリーズを元にした映画がヒット。85年に新たなテレビアニメシリーズ「機動戦士Ζガンダム」が放送されて以降、続編や映画が次々に作られた。息の長い人気を支えているのは主に80年代に小中学生だった30〜40台の男性たち。だが02〜03年放送の「機動戦士ガンダムSEED」シリーズで瞳の大きい長髪姿の美少年戦士たちが登場して以降、若い女性ファンも急増。アニメ番組だけに、小学生の間にも支持が浸透した。
ガンダム生みの親である富野由悠季監督は「メカからファッションまで、若者のサブカルチャーに取り入れられる要素はあったが、ここまで人気が続くとは」と驚く。
毎日新聞 - 10月25日 12:12)

ええ、私の上司1号がお好きです・・・。