KIDはどこまでもKID

KIDが8カ月ぶりのプロリング復帰
レスリング・フリー60キロ級で北京五輪出場を目指す山本“KID”徳郁(30=KILLER BEE)が、8カ月ぶりにプロのリングに戻る。HERO’Sミドル級世界王者決定トーナメント決勝戦(9月17日、横浜アリーナ)で柔術の実力者ビビアーノ・フェルナンデス(27=ブラジル)との対戦が決まった。五輪出場を視野に入れつつ、今後は新設予定のライト級(仮称)で、軽量級人気の起爆剤になる。
「神の子」がオーラを放つ場はプロ、アマを問わない。周囲の空気を、たった1人でガラリと変えてしまう。昨年の大みそかで、アテネ五輪金メダリストのマヨロシュに快勝して以来の、プロとして臨む行事だった。「いっちょ、軽量級に火を付けたい。今は総合格闘技が楽しい。みんなの心の真ん中に、ど〜んとメッセージを伝える。オレのわがままに、ついてきてください」。独特の表現で心境を語った。
再び戦いの場をプロに戻すのは、山本の中にある格闘家の血が騒いだからだ。フェルナンデスは柔術の実力者。「倒されたら相手有利。でも、そこがスリリングで楽しそう。役不足じゃないよ」。ギリギリのところで楽しむ根っからのファイター魂は健在だった。
山本の復帰を受けて、HERO’Sに協力するFEGの谷川EPも「キッド選手の復帰で、ライト級(仮称)を設け、新ジャンルを切り開ける」と大歓迎した。来年にもHERO’Sはライト、ミドル、ライトヘビーの3階級制での新スタートになる予定だ。
気になるのは北京五輪への道だ。フリー60キロ級代表が世界選手権でメダルを取れば、山本の五輪への道は断たれる。「アマチュアは様子見です。チャンスがあるなら出てみたい」。メダルを逃した場合のみ、12月の全日本選手権で最後の望みにかけるしかない。
そのことは、ひとまず置く。苦悩の日々が続いた男に、再び光り輝く環境が整った。アマチュアレスリングでキレを増し「ナチュラルなウエート」と話す63キロで戦う。神の子が晴れ舞台に戻ってくる
(日刊スポーツ - 8月25日9時50分)

なんとなくネタとして扱ってみました・・・。