性善説・性悪説

僕がWEB上で交流している「612ページは職人気質」(http://d.hatena.ne.jp/roundabout)のツッコミで、僕は「今年は性悪説」と書いた。
そう思うところはあったのだが・・・


思うに、最初は、ある種の衝動だよね。
やることがどう転ぶかどうかもわからない状況でのスタート。
それは、賛否両論あるとは思うが、1回目としては間違いなく成功といっていいと思う。
ただ、2回目。
僕自身、あれを成功とは思っていない。
見たブロックによっても見えているものが違うので、何ともいえないんだけど・・・
確かに、音楽フェスなんだけど、あれはそれだけではない側面も持ち合わせていて、音楽フェスだけの側面を見れば成功だと思うんだけど、ことエコの考え方に関しては、浸透したとは言えないんじゃないか・・・と思っている。


そういう意味じゃ、動機は、今年ほど複雑な計算はされていなかったかもしれないし、それを性善説と称するならそうかもしれない。
僕もどっかでは何か期待していたし、やってる側もそれはあっただろうし。


でも、あの直後、ピロウズとの対バンライブを発表したあたりから、何かしらしたたかで複雑な計算が入り混じるようになったようにも思えるし、僕には人の心の奥底がむき出しになるような、巧妙な細工でもしてるんじゃないか?とさえ思える。
少なくとも、性善説ではない。
ただ、純粋な性悪説かといわれると、実はそれも違うような気がしていて・・・


どうやってもエコに関心をもちえない人はいるだろうし、出演のメンツを見てキャーキャー騒いでいるだけの輩もいる。
もうちょっといえば、一部意見で「ap bank fesはエコではない」と言った意見をお持ちの方もおられるようだが、実はそのとおりで。
ダイエットコークを飲んだらダイエットできるかといえば、そんなわけないことは誰でもわかっていることで、それと同じ。
もし、やってその行為そのものが「環境をよくする」と思ったら大間違いですわ。
それは、考えるためのメッセージ。
考えるためのきっかけの場。


結局、関心のある人だけ巻き込んだって、いつの間にか地球の人口が60億にまで膨れ上がっちまって、ダークサイダーも巻き込んでいかない限り、いい方向になんて絶対向きはしない。
だからあのキャスティングだったんだろうなぁ・・・と思う。
で、結果から言えば、「性悪説」には徹し切れなかった。
多分。
どこかで、最後、人を信じてしまった。
そして、それは、間違ってない。


そんな風に、思っております。