ご注意を。

<花粉症>大量飛散懸念する専門家も 対策グッズ
今年も花粉症の季節がやってきた。飛散量は少なめと予想されていたが、一貫した暖冬の影響でスギ花粉は平年より半月ほど早く飛び始めた。環境省は「総量は少ないのでは」とみるが、一方で「昨年の飛散量が少なかった分、木はエネルギーをためていた」と大量飛散を懸念する声もある。対策グッズの開発も日進月歩、売り上げ急増の商品も出ている――。
環境省によると、首都圏のスギ花粉は例年、2月中旬に飛び始めるが、今年の飛散開始は東京1月31日、千葉2月5日、埼玉6日、神奈川7日で、その他の地域でも半月ほど早かった。全国的にみても22日時点で飛散開始が確認されていないのは、スギ花粉がほとんど飛ばない沖縄を除き、北海道と青森、秋田を残すのみとなった。
花粉の飛散量には前年夏の日照量と雨量が影響するとされる。日照と雨が少なければ花の芽が育たず、翌春の飛散量も少なくなるという。昨夏は全国的に梅雨明けが遅かったため、同省は1月末、スギ・ヒノキ花粉の飛散量を「平年並み〜平年の20%程度」と予測していた。
同省環境安全課は「スギの花芽は気温が低い時期に休眠するが、今年は暖冬の影響で休眠に入るのが遅いとされた。ところが、年が明けても暖かく、目覚めるのが早まった」と推測。ただし「花粉の総量は少ないだろう」として、飛散終了が早まる可能性も見込む。
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一方で、飛散量が多い可能性を指摘する声もある。岡本美孝・千葉大学教授(耳鼻咽喉(いんこう)科)は、「南関東では昨年より花が多い。これまで飛散量が2年間続けて少ないケースはあまりなかった。昨年は花粉が少なかったので、木はエネルギーをためていたかもしれない」と推測する。
さらに飛散開始が早く、インフルエンザなどの風邪が流行している時期に重なったこともあり、花粉症との区別がつきにくくなっているという。岡本教授は「花粉症は、ほぼ必ず目のかゆみを伴う。逆に、高熱が出ればインフルエンザなどと考えた方がいい」とアドバイスする。
飛散の早まりで対策グッズの売れ行きも本格化している。東京の東急ハンズ渋谷店では「花粉が少ない」との予想から例年1月末に設置している特設売り場を先送りしてきたが、結局は2月中旬までに急きょ設置、約150種類の商品を取りそろえている。販売促進担当の平岡幸大さんは「やはり、マスクが主力。最近は見栄えのする色付きや、快適感を与える芳香付きなどのタイプが売れています」と話す。
メーカー側も予防商品を続々と開発。フマキラー(東京)ではドイツ製の予防クリーム(1733円)の伸びが著しい。鼻孔内部に塗り、花粉の侵入などを防ぐ。薬と違い、妊婦も使え、眠気も催さない。そのためか、花粉が少ないとされる中で「出荷予定は昨年の2倍」という好調ぶりだ。
“特効薬”の変わり種はJTBが準備する二つの旅行商品(8万〜12万円)。今年から正式に商品化した。3月16日出発でスギのない沖縄と影響が少ない北海道に旅立つという豪華版だ。3泊4日のため一時退避にしかならないが、「専門家による免疫学の講義もあります。長期的な体質改善を考えてもらえます」(広報室)と参加を募っている。
毎日新聞 - 2月26日11時21分)

もしかして、おいらもそうなのか?と疑い始めているこのごろ・・・