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トヨタ 世界販売6%増の934万台 07年に世界一へ
トヨタ自動車は22日、07年の世界販売(グループのダイハツ工業日野自動車を含む)を、06年見込み比約6%増の934万台とする計画を発表した。世界生産計画は4%増の942万台とする。世界首位の米ゼネラル・モーターズ(GM)は販売低迷が続いており、07年にトヨタが世界生産、販売ともにGMを抜き世界一になる見通しとなった。GMは1931年から守ってきた販売実績首位の座を76年ぶりに明け渡す。ただ、トヨタにとって米国との摩擦回避や、現地生産への対応など多くの課題を突きつけられる年となりそうだ。
「生産、販売の世界一は結果の問題なので意識しない。これまで通り魅力的な車づくりに集中したい」。渡辺捷昭社長は同日の会見でこう語り、品質や環境性能の確保に努める姿勢を強調した。
世界販売のうち、国内は239万台と1%増にとどまるが、海外は中国、ブラジルなど新興国を中心に大きく伸ばし8%増の695万台とした。世界生産台数は、国内515万台(1%増)、海外427万台(8%増)とする。
GMは燃費が悪い大型車が多いことなどから北米で低迷しており、05年の販売は約917万台。06年1〜9月は約689万台で前年同期の実績を3%下回った。07年の生産計画も、06年の約918万台を大きく上回ることはないとみられる。
トヨタは米国での摩擦を回避するため、北米での現地生産台数を大きく伸ばす計画。しかし、売れ筋の小型車の現地生産は07年にはスタートしないことなどから、米国向けの輸出は06年と同様に120万台を超える見通し。渡辺社長は「現地生産による雇用拡大や社会貢献にも力を入れ、米国で市民権を得るよう努力したい」と語り、米国世論の動向に注視していく姿勢を示した。
世界生産の伸び率4%は、06年の前年比10%増と比較すると鈍化するものの、依然として高水準にある。効率的な世界生産体制を整えるため、生産事業を統括する部署として「グローバル事業企画部」を来年1月に新設する。北米や欧州など地域別の事業企画部が行っていた工場新設などの立案を総合的に行うほか、複雑化した収益管理も行う。
毎日新聞 - 12月23日10時34分)

12月23日のネタですが、あえて今年を象徴する出来事なんじゃないか、ということで載せました。