アフリカ!

日本人カメルーンリーガー誕生!
日本ではなじみの薄いカメルーンリーグに日本人が挑戦する。MF直川公俊(22)が同国1部のキャノン・ヤウンデと契約したことが、26日まで分かった。契約期間は来年1月から9月までの9カ月間。直川は海外でのプレーを希望、03年にイタリアに渡り、04年には日本人で初めてポーランドリーグでプレーした。その後はフランスへの移籍を希望もかなわず、修行を続けていた。友人のバルセロナFWエトーの母国で、ラストチャンスにかける。
19歳で欧州に挑戦した直川が、カメルーンにサッカー人生のすべてをかける。「頑張るしかない。活躍して欧州の目に留まれば」。04年1月にポーランド1部のグールニク・ザブジェに入団。6試合に出場し2アシストした。ただ契約のもつれから退団。フランス1部サンテティエンヌから声は掛かったが入団できず、パリを拠点に移籍先を探しながら練習を続ける日々を2年以上も送った。
その中、かつてのフランスの植民地カメルーンから来た選手と練習をともにしたことが運命を変えた。04年12月、前年6月のコンフェデ杯の試合中に心臓発作で亡くなった元カメルーン代表MFフォエ氏の追悼試合に招待され、プレーを評価されたことが今回の移籍につながった。エトーともこの試合で知り合った。
昨年9月にはルーマニア2部FCMトラゴビスタと契約も方向性に納得できず退団。欧州各国で入団テストを受けたが失敗し、一時は引退も考えたがエトーに励まされた。「今は沈んでいるが続ければいいこともあるさ」。そのエトーが2月の欧州チャンピオンズリーグチェルシー戦でヘッドを決めたのを見て「鳥肌が立った。成功したい」と再出発を決めた。
11月下旬にカメルーン入りした時、グラウンドは芝ではなく土だった。さらに開幕日は来年1月28日と決まっているが相手は未定。「サッカー人生でこんなの初めて」と驚きの連続だが覚悟は決めた。「3月にアフリカチャンピオンズリーグの予選が始まる。クラブW杯で日本に行ければ」。直川がアフリカンドリームを目指す。
(日刊スポーツ - 2006年12月27日(水))

身体能力強いから、確かにここでレギュラー取れたら一気に道は開けそうな気もしますが・・・