紐解いてみる

9曲のストーリーをつなぐと、形而上はあまりにもわかりやすいストーリー。
「戦わない」ミスチル
apのときにはあまりにも考えることを要求されるセットリストだった感は否めないので、脳じゃなくて神経と肉体に直接のグルーヴ感を与えるという意味で、「よかった」という感想は出てきてあたりまえなんだろうな、と思う。


同時に、それ以上の意味もないんだな、と思う。
理念や正義だけでは人は動かない。
志じゃなくて、欲望の方がわかりやすい。
それは、自分が外で聴いていて言うのもなんだが、思い知らされた。
今までミスチルにあった魔法とは、言ってみればそのどちらのバランスも絶妙な位置にあって、今回みたいに「一見」どちらかに極端に偏っていることはなかった。


ただ。
最後に「Worlds end」が入っている。
結局、「そうは言いながらも、事態は何も進展していない」ことを暗に告げていて・・・・


前半5曲で、衝動的に仙台・札幌に行きたくなっているのは確かだが、最後の1曲で頭から冷水をぶっかけられる。
行くには、おそらくはオークションに手を出さなければ到達できないだろうし、それをやってしまえば自分はただのライブジャンキーに過ぎなくなる。


7月から書いてきたことはすべてが嘘になって、これから先に書くこともすべて嘘になる。


いや、もしかしたら、深くドつぼにはまっているだけの話で、もう少しロジカルに考えて整理すれば、「夢人島」で定価割れだったわけだから、そこで倍額だしてもトントン。
それだけの話なのかもしれない。
日頃のヲタ活動の方がどれだけ目減りしてるやら。


そうだとしても、航空運賃がない。
オークションに参加するための軍資金は、すでにサラ金に手を出さないと参加できないほど逼迫していて、「そこまでしてまで行くべきものなのか」と自分に問いただしたくもなる。


本当に、「戦わない」、それだけの意味だったのか?とも疑いたくなる。
形而下に隠された、真のスコアの意味はなんなのかと考えたくもなる。
そうであってほしいとも思うし、「戦わない」からこそそこにいる必要がなかったんだとも思いたい。


自分で結論を出せないまま、無為に10月12日まで過ぎて、強制的に選択肢の一方を潰すしかないのだろうか。