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<自民・町村派細田派に衣替え 事実上の「安倍派」誕生?
◇15年秋の自民党総裁選へ盤石な体制目指す
自民党最大派閥の町村派の会長だった町村信孝官房長官が24日召集の特別国会で衆院議長に就任することから、町村派は25日の会合で「細田派」に正式に衣替えする。安倍晋三首相(自民党総裁)の出身派閥で、細田博之幹事長代行が首相に近いことから事実上の「安倍派」誕生との見方もある。
首相は22日、佐賀県知事選の推薦状を渡すため党本部を訪れた際、細田氏の部屋に立ち寄り、「会長としてよろしくお願いします」と派閥会長への就任を要請した。
首相は表向きは派閥を離脱しているものの、派内には首相の「応援団議員」が多いのが実態だ。一方で、これまで会長を務めてきた町村氏は2012年総裁選を同じ派閥ながら戦った相手だ。首相が10%への消費増税を先送りする決断をした際も町村氏は異論を唱えた。派内では、安倍首相と距離がある議員を「町村派」、首相に近い議員を「安倍派」と呼んで区分することもあった。
町村氏の衆院議長人事は首相自らが決断し、水面下で調整した。後任会長を細田氏とすることで「実質的に『安倍派』で派内が統一されることになる」(同派関係者)とみられている。
町村派は総裁派閥として勢いづくが、首相は出身派閥に頼るだけではなく、岸田派の岸田文雄外相や額賀派加藤勝信官房副長官らとも信頼関係を構築。他派閥の支持も拡大させ、来秋の自民党総裁選を事実上、回避できるような盤石な体制を築き、長期政権を目指す考えだ。
衆院選での獲得議席が解散前とほぼ横ばいだったため、各派閥とも勢力に大きな変動はない。さらに、12年衆院選で新人議員が多く誕生したこともあり、今回衆院選での自民党新人議員は15人だけ。派閥による新人獲得合戦も低調だ。
このうち町村派では、ともに父が同派所属だった尾身朝子(比例北関東)、谷川とむ(比例近畿)の両氏の入会が内定。「準会員」の宗清皇一氏(大阪13区)も正式入会する。同派幹部は「4〜5人は確保できそうだ」と自信をのぞかせる。
岸田、麻生、二階の各派はすでに1〜2人を入会させたか内定済み。第2派閥の額賀派も1人確保を目指して交渉中。石原派と大島派は新人入会のめどは立っていない。派閥ではない谷垣禎一幹事長のグループには加藤紘一元幹事長の三女の鮎子氏(山形3区)が参加する予定だ。
毎日新聞 12月23日(火)22時1分)

自民党ホールディングス」と「その傘下企業」というべきなのか、社内カンパニーなのかよくわからんが、また内輪もめの時代に逆戻りした感はあるな。